こんにちは。mitsuです。
今回は共済の最終回、コープ共済の保障解説です。
共済ってよく聞くけどお得なのかな?
民間の保険より共済の方が安いんでしょ?
「保険は最低限だけ入るもの」といわれている時代だし共済の方が良いのかな?
これまで都道府県民共済、全労済、JA共済について解説してきましたが、共済と一口にいっても様々です。
コープ共済はJA共済に似ており、ある程度の保障のカスタマイズが可能です。
もちろん民間保険会社ほどのカスタマイズはできませんが、保障の種類も多く、選択の幅が広いのはメリットの一つでしょう。
今回もこれまで同様、人に対する保障性の共済商品について解説していきます。
私は10年間FPとしてお客様のコンサルティングをしてきました。
MDRTという保険業界でトップクラスの成績を納めた人しか入会できない組織に5年連続で入賞した経験も持っています。
コープ共済についても数多くの質問を受けてきましたのでそこも踏まえて解説していきたいと思います。
民間保険とコープ共済どっちがおすすめ?
結論からいうと子ども保険である
「ジュニア20コース」は非常に競争力が高い商品
といえます。
全労済の「こども保障タイプ」も大きな保障が確保できる商品でしたが、コープ共済の「ジュニア20コース」はその名の通り20歳まで保障を確保できる点が非常に優れものです。
子どもの保障を考えられている方は優先的に検討すべき内容となっております。
ですがその他の保障については特筆すべき点はありません。
保障内容、掛け金双方の観点からおすすめできるかというとそうではない内容となっています。
子どもの保障以外は民間の保険で確保するべきです。
民間保険との比較だけでなく、共済同士の比較においても特に目立つポイントは無い内容なのでそこは注意が必要です。
以下順番に解説していきます。
コープ共済の保障内容解説
コープ共済には大きく分けて3つの商品ラインナップがあります。
医療保険や子どもの保険に該当する「たすけあい」
死亡保障を充実させることができる「あいぷらす」
一生涯の医療・死亡保障を確保できる「ずっとあい」
それぞれの商品ごとにいくつかのコースがありますので、順番に解説していきたいと思います。
他の共済解説記事同様、民間保険との比較も交えて考察していきたいと思います。
コープ共済と民間保険との比較その1:たすけあい
「たすけあい」は民間保険の医療保険や子ども保険に該当する共済になります。
さらにコースに分かれており
- ジュニア20コース
- 医療コース
- 女性コース
- ベーシックコース
の4つがあります。
ジュニア20コース
子どもの入院や死亡を保障するコースになります。
他の共済もそうですが、子どもの保障については民間保険よりも断然強いです。
保障内容はこちらです。
都道府県民共済のキッズタイプと同様の形ですが
入院日額6,000円
20歳まで継続可能
という点にメリットがあります。
子どもの保障という観点なら全労済のこども保障タイプに次ぐ内容といえるでしょう。
民間保険には実現できない保障内容です。
医療コース
こちらは民間保険の定期医療保険に該当する保障内容となっています。
保障内容はこちらです。
都道府県民共済や全労済の総合保障型の死亡保障がかなり少ないバージョンといったところでしょうか。
各種共済でも終身タイプに加入可能な現在、敢えて65歳までしか継続できないこの保障に加入するメリットはないでしょう。
強いていうなら「個人賠償責任保険」目的でしょうか。
自動車保険や火災保険に付帯されておらず、小さな子どもがいるが子ども保険でも個人賠償をまかなえておらず、親の保険で検討しないといけない場合に加入するとか?
ニッチな状況かもしれませんが、考えられるとしたらそのくらいかと思われます。
女性コース
「医療コース+女性疾病入院保障特約」といったところでしょうか。
65歳までしか継続できない
女性疾病特約は不要
という観点からこちらもおすすめとはいえない内容です。
女性疾病特約が不要と考える理由については過去記事を参照いただければと思います。
ベーシックコース
こちらは先の医療コースに死亡保障金額を上乗せしたタイプです。
都道府県民共済や全労済の総合保障型に類似する保障内容ですが、保障内容と掛け金からこちらが勝るものはありません。
この定期入院保障+定期死亡保障のタイプなら都道府県民共済や全労済の方がコストパフォーマンスが高いでしょう。
「たすけあい」の4つの保障はどれも定期保険タイプ。
「ジュニア20コース」以外は民間の保険や他の共済と比較しても優位性はありません。
敢えて「たすけあい」に加入するメリットはほぼ無いでしょう。
コープ共済と民間保険との比較その2:あいぷらす
こちらは死亡保障をメインに入院保障やがん保障を上乗せできるタイプの保障となっています。
「たすけあい」のみだと死亡保障が少なすぎるのでコープ共済で保障確保を検討している方には加入必須となる保障でしょう。
特徴は
死亡保障が3,000万円まで上乗せ可能
がん治療共済金の一時金は2年に1回無制限
定期保険
の3点でしょうか。
掛け金が安いわけではないですし、がんの一時金は民間の保険で終身で確保可能なのでこちらも競争力が高いとはいえない内容となっています。
60歳までのタイプと60歳から70歳までのタイプに別れており保障内容は以下の通りです。
60歳から70歳までの保障は60歳までの保障の劣化版だと考えてください。
入院特約や新がん特約は終身で確保しておくべき保障
メインの生命保障(死亡保障)は民間保険に比べて割高
となりますので先にも解説した通りコープ共済のみで保障を確保したいと考えている方以外は加入のメリットはほぼ無いといえるでしょう。
コープ共済と民間保険との比較その3:ずっとあい
こちらはこれまでのタイプと違って終身で保障を確保できる内容となっています。
終身医療
終身生命(死亡保障)
の2つのタイプがあります。
ずっとあい終身医療
民間保険の終身医療保険に該当する保障内容です。
入院給付金と手術給付金のみのシンプル過ぎる保障内容です。
シンプルなことは良いのですが掛け金がこちらです。
ご覧いただいた通り決して安いわけではありません。
例えば38歳男性入院日額5千円終身払いの医療保険に民間の保険なら月2千円代前半で加入可能です。
先進医療特約が付帯されての金額なので「ずっとあい終身医療」の競争力は低いでしょう。
ずっとあい終身生命
民間保険の終身保険に該当する保障で一生涯続く死亡保障です。
お葬式代確保で加入するパターンが多い保険なので死亡保障300万円の掛け金表を載せておきます。
単純な死亡保障なので確保できる保険金に対する掛け金での比較になります。
この金額だと高いですね。
他の共済についても同様ですが、一生涯続く死亡保障についても競争力は民間の保険に比べて劣ります。
円建てなら変額終身保険
外貨建てなら米ドル建終身保険
の方がより安い掛け金で一生涯の死亡保障を確保することができますのでそちらを検討するべきでしょう。
まとめ:子どもの保険は競争力あり!他の保障は民間の保険でまかなうべき!
子どもの保険である「ジュニア20コース」は民間の保険に比べて競争力があります。
全労済同様こちらの保障については共済で検討する形がベストでしょう。
大人の保険についてはその保障内容、掛け金からパフォーマンスは低いといわざるをえません。
入院保障やがん保障、死亡保障どれをとっても民間の保険の方が安くより大きい保障を確保することが可能です。
他の共済との比較においても「ジュニア20コース」以外は特筆すべき点はありませんので選択肢から外れることとなるでしょう。
最後になりますがコープ共済のHPのリンクを貼っておきます。
写真等で見づらい部分もあったかと思いますので確認されたい方は参照ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
mitsu
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