【プロが解説】子供保険は必要?いつから?おすすめは?結論:必要ありません!

保険
スポンサーリンク1




こんにちは。mitsuです。

今回は子供保険の必要性について解説したいと思います。

私は10年間FPとしてコンサルティング営業をしており、多くのお客様と現場で接してきました。

その生の声を活かして解説していきたいと思います。

保険業界でトップクラスの成績を収めた人した入会できないMDRTという組織に5年連続で入賞した経験を持っています。

よりハイクラスな解説ができるかと思いますので最後までお付き合いください。

スポンサーリンク4




結論:子供保険は必要ありません。学資は積立NISA、保障は助成制度を活用!

まず結論からですが、子供保険は必要ありません。

学資については積立NISA、保障部分については各自治体の子供医療費助成制度を活用することをおすすめします。

子供医療費助成制度については後述します。

訳あって保障に加入するとしても各種共済のキッズタイプで十分です。

子供が生まれたら子供保険!

と考える方も多いですが、その必要性は高くありません。

まずは親の保険をしっかりしておくことが何よりも重要です。

以下順番に解説していきます。

子供保険とは?

子供保険とはその名の通り子供のための保険です。

目的によって大きく2つに別れます。

学資保険

まずは教育資金準備の子供保険。

いわゆる学資保険です。

子供が生まれてまず金銭的に一番気になるのが教育資金。

特に大学の資金だと思います。

現場でも多くのお客様から

教育資金はいくら必要?

どうやって準備したら良いの?

といった質問を受けました。

大学の学費については進学する学校によって変わるので一概にいえませんが、一番多いパターンで私立文系だと思います。

私立文系の大学に進学すると

入学金→約100万円

授業料→約100万円×4年間

合計約500万円

ほどの教育資金がかかるといわれています。

今後、この教育費はもっと安くなるかもしれませんが、現時点でこのくらいが準備資金の目安となります。

私立理系に進学すると上記+100万円ほど。

国立大学に進学するとこの半額くらいなので、親心としては国立に進学してほしいと思うのは無理もありません。

ですが確率論でいうとほとんどの場合が私立文系もしくは私立理系となります。

大学4年間で約500万円ものお金がかかる。

とてつもない金額ですので、多くの方はこのお金をどうやって貯めるか試行錯誤しています。

昔の大勢は学資保険で貯めるという方法が王道でした。

  • 毎月一定額を保険会社へ預け、保険会社が代わりにそのお金を運用する。
  • 運用がうまくいこうがいかまいが約束の時期(満期)に学資金として契約者に返す。
  • 学資保険に付く利息は銀行預金で付く利息よりも大きい
  • 途中で契約者が死亡してしまった場合は残りの貯金は保険会社が肩代わりする

という内容の保険です。

田舎ほど「子供が生まれた=学資保険」という考えが根強く残っている印象です。

ですがこれは昔の話。

今は学資保険は全く流行っていません。

理由は本来の目的が果たせない商品になってしまったからです。

学資保険本来の目的は「貯金」でしょう。

銀行よりも割りの良い貯金を強制的にしていきたい

という意向で加入される方がほとんど。

余った分だけ貯金するというとなかなか貯めれない人の弱い心をついた点でも学資保険で強制的に貯金するのには一定の意味がありました。

ですが今の時代の学資保険は増えません。

増えないどころかマイナスになってしまう商品さえあるくらいです。

預けたお金がマイナスになってしまうなら銀行預金の方がまだマシです。

代わって注目を浴びているのが投資信託を使った積立NISAです。

投資信託なのでマイナスになる可能性もありますが、長期(10年以上)で積立を継続すると過去のほとんどのパターンでしっかり利息が付いています。

増えない、もしくはマイナスになる学資保険

より

マイナスになる可能性もあるが増える可能性が高い積立NISA

だとやはり積立NISAに軍配が上がります。

私の過去記事でもこの学資保険については解説しています。

添付しておきますので参照ください。

保障性の子供保険

もう一つの子供保険が保障のついた保険です。

子供が入院したらいくら

子供が死亡したらいくら

といった保険です。

確かに子供が小さいうちはケガなどが心配です。

しかし保険本来の目的を考えればその必要性は薄いでしょう。

保険本来の目的は

ほんとうに困ってしまう場合に経済的な補填を受ける

ことです。

困る可能性が低いことまで保険に加入していたらキリがありません。

そもそも子供がケガや病気で入院してしまって困るくらいお金がかかるでしょうか。

普通の病気やケガによる入院で大きなお金がかからないことは大人と同じです。

仕事をしているわけではないので収入が低下することもないでしょう。

また、多くの自治体で子供医療費助成制度があります。

ほとんどの場合、15歳までの子供が病院にかかっても窓口負担は500円です。

自治体によっては18歳まで助成対象のところもあります。

わざわざ保険に加入してまで保障を確保する必要性は薄いと言えます。

参考までに私が住んでいる自治体の子供医療費助成制度の概要を添付しておきます。

皆さんが居住している自治体でも同様の制度があるかと思いますので気になる方は調べてみてください。

こどもの医療費を助成します
こどもの医療費の一部を助成することにより、こどもの健全な育成に寄与し、もって児童福祉の向上を図ることを目的として、こども...

万が一にでも子供が死んでしまった場合、親と同じように保険金が必要か。

必要ないとお考えの方がほとんどでしょう。

子供に死亡保障も必要ありません。

つまり結論として

子供に保障性の保険は必要ない

ということになります。

例外として個人賠償保険には加入しておくべき

子供保険とは別で必ず入っておくべき保険が個人賠償保険です。

これは他人に迷惑をかけ、損害が発生した場合に使える保険です。

よくある「自転車保険」への加入が義務付けられているのもこの個人賠償が理由です。

よく引き合いに出される例が

子供が自転車に乗っていて高齢者をはねてしまった場合

などです。

この個人賠償保険は様々な保険に付帯することができます。

火災保険

家財保険

自動車保険

自転車保険

クレジットカードの保険

などです。

どれかの保険に一つでも付帯されていれば家族全員が保障を受けれます。

重複して入っていてもどれか一つしか使えませんので多くの方はわざわざ自転車保険に加入する必要はないパターンが多いです。

意図せず自動車保険や火災保険に付帯していることが多いのでご確認ください。

繰り返しますが例えば

親の自動車保険に個人賠償特約が付帯されている

→子供が自転車で人をはね、障害を追わせてしまっても保障を受けれる

です。

家族誰かのどれかの保険に付帯されていれば問題ありません。

それでも子供保険に入りたい場合のおすすめは→各種共済のキッズタイプがおすすめです!

これまで解説してきた通り基本的に子供保険は不要です。

ですが訳あってどうしても加入させておきたい場合もあるかもしれません。

もしくは子供医療費助成制度の対象年齢以上となった場合。

その場合のおすすめは各種共済のキッズタイプになります。

民間の保険会社ではありません。

都道府県民共済

全労済

コープ共済

JA共済

様々な共済がありますが、どの共済でも結構です。

キッズタイプの掛け金は月々1,000円です。

正確には還付金があるので実質1,000円未満で加入可能です。

病気やケガでの入院はもちろん、民間の医療保険ではほとんど保障されないケガ通院の保障も付きます。

死亡保障も多少付きますので安い掛け金で満遍なく保障を確保できる点が売りです。

保険会社の医療保険に加入しようとするとどうしても1,000円以上の掛け金はします。

しかも入院、手術の保障のみです。

18歳までという年齢縛りはありますが、共済キッズタイプが第一候補です。

間違っても更新型医療保険に加入することだけは避けてください。

子供が小さい間に終身医療保険に入っていた方が実質安くなるのでは?→結局どこかで見直します。

よくある例として

年齢が若いほど掛け金が安い

終身医療保険の掛け金は加入した時の掛け金がずっと続く

という特徴を理解され、

小さい子供の時から加入していた方が大人になって加入するより結局安いのでは?

という質問をいただくことがあります。

確かに年齢が若い時に加入しておく方がトータルでの総支払金額は安くなります。

払込期間はその分長くなりますが、総支払金額は低く抑えることができるというのが保険の特徴です。

ですがこれはその保険をずっと続けた場合の話です。

保険は新しい商品が日々開発され、発売されています。

医療保険などのメディカル系の保険は死亡保険以上にこの流れが顕著です。

約5年くらいのスパンで画期的な医療保険が発売されています。

小さい子供が年老いて死亡するまでずっと同じ医療保険に加入し続けることは現実的ではありません。

人生のどこかのタイミングでより良い医療保険に見直す可能性が大です。

当然ですが、途中で解約すると子供の時の掛け金ではなくなります。

ですが、そもそもが安い保険なので途中で見直しても掛け金の上がり幅は小さくて済みます。

掛け金の上がり幅は月1,000円前後(20代や30代前半での見直しであれば月1,000円も上がりません)

最新の保障内容を確保することができる

見直しで解約する可能性が高いです。

総支払金額を抑えることを目的に、小さい子供時代から加入しておくメリットはほとんど無いでしょう。

例外的に保険会社の医療保険を提案した案件→生前贈与案件

過去に数回だけ子供に医療保険を提案したことがあります。

生前贈与案件で、健康祝金付終身医療保険の全期前納タイプを提案、加入いただいた経験があります。

祖母からの生前贈与で孫のために何か残したいという意向を受けたものです。

健康祝金とは

一定期間内(通常は5年間)に入院(通常は10日以上など)がなかった場合、入院日額の10倍(入院日額5千円の保険なら5万円)が還付される

というものです。

全期前納とは

一生涯の掛け金を一括で収めてしまう

タイプです。

掛け金は一時払いで全て収めてしまいますが、保険は一生涯残ります。

孫からすると

掛け金の負担無しで一生涯の医療保険に入ることができる

健康であれば5年ごとに5万円が受け取れる(上記保険の場合)

ということなります。

何も払ってないのに気付いたら5万円を受け取れる・・・

孫からしたら嬉しいですよね。

一括で収める掛け金も110万円以内で済みます。

生前贈与の範囲内でできる提案として活用した経験がありますので余談として記載しました。

参考までに国税庁のHPを貼っておきます。

かなり難しい話なので、避けたい方はリンクを踏まないでください。

土地や建物を売ったとき|国税庁

まとめ:子供保険は基本的に不要です。加入しておきたいなら各種共済キッズタイプで十分です。

改めて結論として子供保険は不要です。

学資目的→積立NISA

保障目的→保険不要(各自治体の助成制度あり)

というのが結論です。

訳あって保障を持たせたい場合は各種共済のキッズタイプを検討すれば十分です。

保険会社の外交員から子供保険に加入するのは避けるようにしてください。

キッズタイプの期限である18歳以降については

大学進学→大学の保険を検討

新社会人→保険会社の保険を検討

という流れで問題ありません。

保険会社の医療保険や死亡保険を検討するのは子供が社会に出てからで十分です。

独立した後に子供自身で保険を検討するよう背中を押してあげてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

mitsu

コメント

タイトルとURLをコピーしました