【プロが解説】学資保険はデメリットばかり!積立NISAを選ぶべき理由!

保険
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こんにちは。mitsuです。

子どもが生まれたらまずは学資保険ですよね?

少しでも早いうちに加入した方が得なんですよね?

いくら貯まる学資保険に加入したら良いのかな?

といった質問をよく受けます。

子どもが生まれたばかりのご家庭はとりあえず学資保険!と考えがちです。

ですが、

最近の学資保険はあまり増えないらしいよ?

貯金にならないって話も聞いたことある・・・

別の方法が良いらしいけど、どうなのかな?

こんなことを聞かれたことがある方も多いのではないでしょうか。

結論として学資保険への加入は避けた方が無難です。

理由は単純に「増えないから」です。

今回は学資保険のデメリットとその代替案について解説したいと思います。

10年のFP経験の中でも「子どもの教育資金準備」に関する質問は多く受けました。

時代時代でベストな選択肢は変わりますが、現時点でのベストな選択肢も提示させていただきますので是非お付き合いください。

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学資保険は増えない!デメリットばかりのその内容!

そもそも学資保険に加入する目的は・・・

  • 子どもの教育資金を割りよく増やしたいから
  • 何かあったときの保障が付いているから
  • 強制的に貯金しないと貯められないから
  • 周りに流されてなんとなく・・・

ほとんどのかたがこの4つのいずれかの理由だと思います。

「なんとなく」はおいておくとして、以下順番に見ていきます。

今の時代の学資保険は増えない!

まずは「増やす」という目的。

この目的の場合、銀行預金よりも学資保険の方が増えることに期待して加入していると思います。

ですが最近の学資保険は増えないどころか「減る」ものさえあります。

学資保険に合計310万円ものお金を入れたのに、満期で返ってきたのは300万円だった!

こんなことはザラにあります。

理由は保険会社もお金を増やせない時代になったからです。

保険会社も契約者からあずかったお金を運用しています。

その運用先が日本の長期国債です。

長期国債の運用利回りがどうなっているかなんて知らない方がほとんどだと思いますが、利回りがどんどん上がっていると考える方はいないと思います。

その通りで長期国債の運用利回りは年々下がってきています。

ということは保険会社も運用益を得られないわけで、そうなると皆さんが預けた掛け金は全く増えません。

しかし保険会社も事業を継続していくのに様々な経費がかかります。

人件費

広告宣伝費

事務所代 などなど

この経費の負担分を差し引くとマイナスとなってしまうわけです。

厳密にいうとさらにいろんな要因がありますが、超シンプルに言うとこんな感じです。

学資保険に万一時の保障は不要!

学費保険の戻りが悪くなる理由の一つに、この「保障」も挙げられます。

子どもが入院したら給付金を受け取れます

子どもにもしものことがあった場合にも死亡保険金が受け取れます

契約者である親の万一時は保険金を上乗せしてお支払いします

こんな説明を担当者から受けた記憶があるかたは要注意です。

その学資保険、ほとんどの確率でマイナスになる保険です。

学資保険の主契約は積立部分です。

貯金に回るのはこの主契約部分のみで、他の保障は全て「特約」です。

子どもが入院した場合の「入院特約」

万一時の「死亡保障特約」

親の万一時を保障する「育英年金特約」 などなど

いろんな特約がありますが、これら特約は全て「掛け捨て」です。

特約部分は一切積立に回りませんので、掛け捨て代金が発生していることになります。

主契約部分のみであれば増える商品もありますが、特約代金が発生しているためマイナスになってしまうパターンもあります。

学資保険の目的は貯金でお金を増やすことです。

増やす目的の保険に余計な特約は付けないようにしましょう!

10年超の資金ロックの割りにほぼ付かない利息!

銀行にあると使ってしまうから強制的に貯金したい!

という理由で学資保険に加入される方もいますが、ちょっと待ってください!

強制貯金のメリットは無意識でも貯めることができるということですよね。

でもそこに保険を使った場合、長期間の「資金ロック」を受けることになります。

途中解約すると「元本割れ」をおこしてしまいます。

もちろん途中解約することなく、子どもの大学入学まで学資保険を継続できればこの点は問題ありません。

ですが、何があるかわからないのが今の時代。

失業リスク

収入低下リスク

大病リスク

10年以上の長い期間にわたって、ずっと貯金す続けられる保証があるでしょうか。

保険商品は途中で金額を下げたり、しんどい時のみ支払いを停止したりすることはできません。

最初に決めた金額を決めた期間払い続けないといけません。

こんな「資金ロック」を受けるうえに、ほとんど増えない・・・

割りが悪いと言わず何と言うのでしょうか・・・

学資保険のメリットはたった1つ!払込免除が標準装備!

そんな学資保険にもメリットが1つだけあります。

それは「契約者の死亡時」の払込免除です。

先ほど「特約」の話をしましたが、学資保険には契約者万一時の掛け金払込免除が自動的に付帯されています。

学資保険の掛け金払込最中に契約者に万一のことがあってしまった場合は、残りの掛け金は保険会社が立て替えてくれます。

約束の時期を待っていれば満期学資金を受け取ることができます。

この機能は学資保険独特のものですので、唯一のメリットと言っても良いでしょう。

確率論的にはほとんど起こらないことですが・・・

学資保険代替終身保険も改悪によりメリット少なし!

学資保険が増えなくなって、教育資金準備の保険として長らくその座に君臨していたのが短期払の外貨建終身保険です。

終身保険を簡単に説明します。

表向きは一生涯続く死亡保障

裏の特徴として払っている掛け金が積立に回る機能がある

払込終了後は解約しても掛金合計額よりも多い解約金を受け取ることができる

払込途中で解約してしまうと元本割れするのは他保険と同じ

これらの特徴を活かして払込期間を10年や15年に設定した終身保険が一時期流行りました。

しかし、円建て保険が増えないのは学資保険と同じなので、外貨を用いた保険が脚光を浴びます。

確かに円建て保険よりは割りが良いですし、巷で言われている「為替リスク」もそんなに大きくはありません。

うまく設計を組めば、18年後外貨ベースでの返戻率が115%を超えてきます。

払込最中の平均の為替より15%円高にならなければプラスということになります。

解約のタイミングは契約者で選べることを考えればまだマシな商品でした。

為替手数料を加味しても競争力はあったと思います。

ですが、そんな外貨建保険も米国債利回りの低下から改悪されることに・・・

個人的意見ですが、保険で貯金する時代は終焉を迎えてしまいました。

教育資金準備のトレンドは積立NISAに!

これからの時代の教育資金準備は積立NISAが主役になります。

そもそもNISAとは?

NISAというのは「日本版少額投資非課税制度」の英語の頭文字を取ったもの。

購入できる商品は株式や投資信託などの金融商品です。

その種類は

株やETFなど様々な金融商品に投資できる「一般NISA」

金融庁が認めた投資信託のみに投資できる「積立NISA」

子どもの教育資金準備に使える「ジュニアNISA」

の3つに大別されます。

「一般NISA」は年間120万円までの投資金額で5年間非課税

「積立NISA」は年間40万円までの投資金額で20年間非課税

「ジュニアNISA」は年間80万円までの投資金額で5年間非課税

上記の投資金額内かつ運用期間内に利益が出ても税金を取られない制度、それが「NISA」です。

通常、株式投資や投資信託で利益が出た場合は20%税金が課されます。

100万円の利益が出た場合は20万円が税金となりますので、手取りは80万円です。

そう考えると20%の税金がかからないメリットは大きいですよね。

NISAの種類について金融庁のHPに記載がありますので、詳しい内容を知りたい方はリンク先へ。

NISAを知る:NISA特設ウェブサイト:金融庁
NISA(少額投資非課税制度)について学びましょう。

一般NISAは制度改正でややこしく、使い勝手が悪い!

一般NISAは次の制度改正で一定部分、積立要素を含めないといけないことになりました。

少しややこしいので説明は割愛しますが、一時金で投資した方には不向きとも言える様になります。

教育資金準備としては毎月の積立を希望される方がほとんどなので、特に問題無いように思われますが、その期間が短すぎます。

生まれてすぐに積立を開始する場合は約18年ほど投資することになりますので、より長い期間非課税の恩恵を受けることができる積立NISAに軍配があがります。

ジュニアNISAは終了!長期的視点では無くなる!

ジュニアNISAは一時期、教育資金準備用の投資として人気になりましたが、この度の制度改正で2023年をもって新規口座解説ができなくなることとなりました。

こちらも詳しい説明は割愛しますが、まだ小さいお子様の教育資金準備としては期待値は低くなります。

直近でジュニアNISAを始める場合はメリットがある部分もありますが、あくまでも長期的に見るならば積立NISAを始める方が良さそうです。

これからの教育資金準備は積立NISA一択!

積立NISAは政府肝煎の施策。

今後もしばらくは制度が無くなることはなさそうです。

年間40万円まで

最長20年間

金融庁が認めた良質な投資信託のみ購入可能

年間40万円は月にすると約3.3万円になります。

現場での経験上、月3万円以上学資保険に支払いをしていた方はほとんどいませんので、金額的には十分かと思います。

20年についても大学入学までで考えれば十分な期間です。

保険と違い途中で積立の継続が難しくなった場合、金額の調整や停止なども自由に行うことができます。

そしてさらに嬉しいのが購入できる商品については金融庁がお墨付きを与えた投資信託のみ。

投資初心者でも安心な投資信託しか購入できない制度となっています。

証券会社の営業マンにボッタクリ商品を買わされる心配がありません!

とは言ってもどんな投資信託を買ったら良いのか・・・

答えは「世界株式インデックスファンド」一択です。

積立NISAで購入するべき投資信託は「世界株式インデックスファンド」

投資信託は保険と違い、プラスになる可能性もあればマイナスになってしまう可能性もあります。

いざ教育資金として使いたい時にマイナスという状況は避けたいものです。

いくら金融庁が認めた投資信託しか買えないといっても投資の知識の無いかたは不安になるかもしれません。

事実、保険と違い「何年後にいくらになっている」とはっきりとたことは言えませんし、プロと呼ばれる人でも確実にプラスにできるわけではありません。

あくまでも過去の動きを参考にするしかないのが投資信託です。

であれば過去のデータで「優秀」な投資信託を買いたいですよね。

その答えが「世界株式インデックスファンド」です。

主要先進国の株価指数である「MSCIコクサイインデックス」に連動する運用を目指すファンドです。

簡単にいうと、

今後も世界経済は成長していく!

と考えるならば買いです。

株式ファンドなので上がり下がりはありますが、10年以上投資を継続できれば基本的にプラスになっているのが過去の例です。

今後の世界経済は衰退していくと考えるならこのファンドは買えなくなりますが、本当に衰退していくならば何を買っても、銀行に置いておいても微妙です。

これまでの世界経済はご存知の通り成長してきました。

投資は自己責任なのでどう考えるかはみなさん次第ですが、私は今後も成長していくと確信しています。

まとめ:学資保険ではなく積立NISAを活用して教育資金準備を!

学資保険のみならず、保険商品ではお金が増えない時代になってしまいました。

今の時代は保険と貯金を別けて考える必要があります。

教育資金準備の一番の目的は子どものためのお金を割り良く貯めること。

  1. 過去のデータで増えている信頼度の高いファンド
  2. コツコツと継続して積立していく

これがベストな選択肢だと考えます。

この記事がみなさんの教育資金準備の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

mitsu

コメント

  1. […] 【プロが解説】学資保険加入はデメリット!NISAを選ぶべき理由!こんにちは。mitsuです。子どもが生まれたらまずは学資保険ですよね?少しでも早いうちに加入した方が得なんですよね […]

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