知らないと損する保険の入り方
こんにちは。mitsuです。
今回はFP暦10年の経験を活かして「損しない保険の入り方」について解説していきたいと思います。
特に掛け金や保障内容が千差万別の「生命保険」分野に限定して書いていきます。
ちなみに私はMDRTという保険セールスの成績上位数%しか入れない世界的な組織に成績資格会員として5年連続入賞しておりました。
マネジメントをするようになってからは入会しておりませんが、この記事の信憑性は高いとお考え下さい。
話を戻しますが、「生命保険」と一口に言っても様々です。
- 死亡時に保険金を遺すことができる「死亡保険」
- 入院や手術を受けたときに給付金を受け取れる「医療保険」
- がんになってしまったときに給付金を受け取れる「がん保険」
- 働けなくなってしまったときのための「就業不能保険」
多くの方がこれら何かしらの保険に加入していると思います。
「日本人は保険好き」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ですが、ご自身の保険の内容をしっかりと吟味して加入した方はほとんどいない・・・
現場で長年コンサルをしてきた実感です。
保険は1年や2年で終わるものではありません。
何十年と加入し続けるものになりますので、損はしたくないですよね。
本記事では個別具体的な保障内容というよりかは、そもそもの保険の「加入の仕方」について説明していきます。
とても大事なことですので最後までお付き合い下さい。
まずは毎月の保険代としていくらの予算を組むのか
よくあるのが、加入すべき保険の内容が定まってから「払えるか払えないか」を検討される方。
最悪「払えないから加入しない」ということになってしまいます。
今の保険から新しい保険への見直しならまだしも、未加入の状態でこうなってしまうといざという時に全く保障を受けられません。
人生の守りの部分を強化するのが保険の役割。
しっかりと継続的に加入するためにも、保険に出せる予算組みを先にしておきたいものです。
ポイントは
- ライフプランを見据えた上で継続的に払い続けられるか
- 貯金ができる前提での予算組みになっているか
です。
まだまだ小さいお子さんがいるご家庭は要注意です。
また、確かに保険も大事ですが、貯金もそれ以上に大事です。
「保険代を払うために全く貯金ができない」という状況は避けなければなりません。
収入の1割〜2割は貯金しておくべきという考え方がありますので、貯金に回すお金は先によけておきましょう。
どんな保険に加入するべきかを考える
先に書いた通り、保険といっても様々な保障があります。
どの保険に入るべきなのかはみなさんの状況によって様々です。
心配だからといって何でもかんでも加入してしまうと「いらない保険」に掛け金を払い続けることになりかねませんので注意が必要です。
多くの方が加入を検討されるスタンダードな保険が
- 医療保険
- がん保険or三大疾病保険
- 収入保障保険(死亡保険)
- 終身保険(死亡保険)
の4つです。
それぞれの保険の特徴について解説していきます。
入院や手術を保障する医療保険
医療保険とは入院や手術を受けた時に給付金を受け取ることができる保険です。
言い換えれば入院や手術を受けないと給付金を受け取ることができません。
風邪を引いて病院に外来受診した場合や、怪我をして通院した場合はもちろん対象外です。
ほとんどの方がまず保険と聞いて思い浮かべるのがこの医療保険。
加入率も高いですが、掛け過ぎにも注意が必要です。
最近は入院日数も短くなってきていますし、そもそも医療費の自己負担は3割。
医療費が高額になってしまった場合に使える「高額療養費制度」もあります。
会社員や公務員だと有給などがありますので、多少入院しても給料は減らないと思います。
最低限の治療費を補填するという考え方で加入される方が多いです。
掛け金の目安は30代〜40代で
- 男性:2千円〜3千円
- 女性:2千円〜3千円
といった程度でしょうか。
3千円を超えてくると若干高めなイメージです。
大きな病気に備えるがん保険(三大疾病保険)
医療保険だけでは補填し切れない大きな病気の治療費を工面するのががん保険(三大疾病保険)です。
初期がんであれば金銭的に困ることはないでしょうが、悪性がんになってしまうと大きなリスクが出てきます。
- 治療費が長期的にかかる
- 転職や失業を余儀なくされる
- 収入が低下する
といったリスクは容易に想像できるのではないでしょうか。
医療保険はあくまでも入院や手術を保障するもの。
抗がん剤治療などは基本的に通院で行われますので、医療保険からの給付は期待できません。
また、大きな治療費がかかる不安もあるかと思います。
しっかりと一時金を受け取れるがん保険や三大疾病保険に加入されることをお勧め致します。
がん保険はがんに特化した保険。
三大疾病はがんだけではなく、心臓と脳の保障も付いた保険です。
どちらに加入するかはお考え次第です。
30代〜40代のおおよその掛け金についてはがん保険が医療保険と同額程度、
三大疾病保険は
- 男性:3千円〜4千円
- 女性:3千円〜4千円
と医療保険やがん保険と比べると若干高くなります。
扶養家族のいる人が加入する収入保障保険
収入保障保険と聞くと、働けなくなってしまった場合に受け取れる保険の様に思われるかもしれませんが、それは「就業不能保険」のことです。
収入保障保険とは「死亡保険」です。
保険金の受け取り方が一括だけでなく、分割で「毎月◯◯万円」という受け取り方が選択でき、それが天国からのお給料袋みたいになるので収入保障保険と言われているとかいないとか。
こちらは期間限定の掛け捨て死亡保障です。
独身や子どものいない家庭については必要性は高くないと思います。
子どもがいる家庭についてはその子どもが独立するまでの期間、遺族年金だけでは足りない金額で保障金額を組むパターンがほとんどです。
掛け金は保険金額、タバコを吸うか吸わないか、健康診断で異常の指摘を受けているかいないかで変わりますが、保険金額10万円/月、非喫煙健康体の30代〜40代と仮定すると
- 男性:2千円〜3千円
- 女性:千円〜2千円
と平均寿命の長い女性の方が割安となります。
お葬式代準備や将来の貯蓄目的で加入する終身保険
終身保険とはその名の通り一生涯続く死亡保障です。
先述の収入保障保険が期間限定(定期保険)なのに対してこちらは一生涯の保障になります。
一番多いパターンが将来の自身のお葬式代準備として加入するパターンです。
お葬式代を300万円と仮定すると、銀行でこれを貯めるためには300万円必要ですが、保険で貯めるとなると約250万円弱くらいで準備することができます。
外貨建て保険を活用すると約200万円程度の掛け金で約300万円の保障を確保することができますので、遺族に遺すためだと考えれば割りの良い買い物ではないでしょうか。
外貨建ての場合は為替の影響を受けますのでそこは注意が必要です。
また、この終身保険、積立機能も付いていますので将来のための貯金で使われるパターンもあります。
銀行に2万円ずつ貯金していくのと、終身保険に2万円ずつ貯金していくのとでは将来的に貯まっている金額に大きな差がでてきます。
もちろん終身保険の方が大きく貯まるわけです。
その分、払込期間の途中で解約をするとマイナスになるというデメリットもありますので、貯蓄目的だとしても継続可能な範囲内の金額で加入することをおすすめします。
貯蓄目的の場合、払込期間を長くするか短くするかで活用法が変わります。
- 10年〜15年程度 → 教育資金準備
- 20年以上 → 老後資金準備
この2パターンが一番多い組み方になります。
掛け金についてはお葬式代目的(保険金額300万円と仮定)で
- 男性:5千円前後
- 女性:4千円〜5千円前後
となりますが、保険会社や組む商品により異なりますので一概に言えません。
貯蓄目的の場合はご家庭の長期貯蓄可能額となります。
就業不能保険を検討するのは自営業者のみ!
余談ですが、働けなくなってしまった場合の保険「就業不能保険」のお問い合わせも多くいただきます。
死んでしまった場合はまだしも、死んでないうえに働けないとなると・・・
生活費はかかるし、収入も得られない・・・医療保険や死亡保険も使えないし家族にも迷惑がかかる・・・
こんな感じの相談が多いです。
心配なのはわかりますが、就業不能保険に加入するのはあまりおすすめできません。
理由としては
- 掛け金が高い
- 期間限定の保障である
- 保険金を受け取るためのハードルが高い
- 就業不能状態になる確率は死ぬ確率より低い
といったことが挙げられます。
会社員や公務員の方は厚生年金に加入していますので、傷病手当や障害年金など、ある程度国の保障を受けることができます。
自営業やフリーランスの方はこういった保障がありませんので、加入を検討されても良いかもしれません。
まとめ
以上、今回の記事では
- 保険にかける予算
- どんな保険に加入するべきか
を解説してきました。
次回の記事では
- どんな保障内容で加入するべきか
- どこで保険に加入したら良いのか
- 保障内容の比較の仕方
について解説していきたいと思います。
続きはこちら↓
最後までお読みいただきありがとうございました。
mitsu
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