こんにちは。mitsuです。
突然ですが、がんが心配で「がん保険」に加入されている方は多いのではないでしょうか。
どのくらい治療費がかかるのか・・・
どれだけ治療が長引くのか・・・
不安は尽きないと思います。
今回はがん保険を選ぶ上で重要なポイントについて、10年間のコンサルティング経験をもとに解説していきたいと思います。
MDRTという保険業界でトップクラスの成績を収めた人しか入会できない組織に5年連続で入賞した経験も持っています。
多くの現場経験で培った知識をもとに解説していきますので最後までお付き合いください。
がん保険は一時金で備える!入院給付金は不要!
まず一番大事なポイント。
「診断一時金」主契約のがん保険を選びましょう!
保険会社によっては「がん入院給付金」が主契約の保険もありますが、入院日数はどんどん短くなってきています。
厚生労働省が出しているデータでも、現役世代に限って言えばがんでの平均入院日数は2週間を切っています。
(2)疾病分類別の表の「Ⅱ 新生物」をご確認下さい。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/03.pdf
つまりがんでも長期的に入院する確率は低い。
ということは「がん入院給付金」から受け取れる給付金は少なくなってきているということになります。
だからといって掛け金が安いわけではありません。
しかも「がん入院給付金」は
- 何日入院できるかわからないからいくら受け取れるのかわからない
- 入院が終わって退院してから給付金を受け取る事になる
といった理由から治療の計画を立てづらいというデメリットもあります。
そこを解決するのが「がん診断一時金」です。
この一時金はがんと診断されてしまった段階で給付金を受け取れますので、「先立つもの」として重宝されています。
実際の入院日数や手術の回数に関係なく、しかも最初に受け取れます。
保険から受け取れる金額がはっきりわかっているので、使える治療費もはっきりとわかる。
ということは治療の計画も立てやすいということですね。
とある保険会社のがん患者様へのアンケートで「何が一番助かるか」と質問したところ、
先立つもの(まとまったお金)
という回答が多かったとのこと。
この一時金がついている保険が実際の治療に即した内容ということになります。
ちなみに「がん入院給付金」が主契約の保険に「がん診断一時金」特約を付帯することももちろん可能です。
ですが、掛け金がその分高くなります。
- 何日入院できるかわからない
- 手術も何回受けるかわからない
- しっかりとした保障は確保したいけど毎月の掛け金も気になる
そんな方については「がん診断一時金」が主契約のがん保険に加入されることをお勧めします。
「がん診断一時金」が主契約だと「がん入院給付金」や「がん手術給付金」を外すことができます。
しっかりと一時金を確保しつつ、毎月の掛け金を抑えたがん保険に加入することができますので、ご検討されても良いのではないでしょうか。
がん保険は掛け捨てで十分!
最近は「使わなかったら保険料が返ってくる」という内容を売りにしているがん保険もあります。
「聞いたことある!」という方も多いのではないでしょうか。
ですが、この「戻ってくるタイプ」あまりお勧めできません。
理由は
- 返ってくる分、毎月の掛け金が割高
- 使うと返ってこない
- 戻ってきた後も払い続ける必要がある
- 主契約が「がん診断一時金」の保険がまだ無い
- そもそも「積立」ではない
という点が挙げられます。
以下、簡単に説明を列挙します。
がん保険というのは医療の技術の進歩や保険会社の開発競争によって、数年ごとに新しい商品がどんどん出てきます。
今加入しているがん保険がこの先もずっと最新のがん保険である確率は低いです。
ということは今後も「切り替えていく」という視点を持つことが必要になります。
返ってくるタイプはその分掛け金が割高ですので、途中解約にメリットはありません。
実際にがんになってしまって給付金を受け取ると、その分が返ってくる予定の金額から差し引かれます。
60歳や70歳まで続けて、その時点で使わなかった主契約分の掛け金が戻ってきますが、その後も割高な掛け金を払い続けていく必要があるという点にも注意が必要です。
掛け金が返ってきた後も同じ金額の掛け金を払い続ける必要があります!
「がん入院給付金」が主契約のため「最新タイプのがん保険」でもありません。
また、戻ってくるタイプのがん保険は「積立」であると勘違いされている方もいますが、これは「積立」ではありません。
将来的に返ってくるのは「主契約」に払われた掛け金のみです。
「特約」などに払われた掛け金は返ってきません。
ということは
返ってくるお金は払い込んだ掛け金総額よりも、間違いなく少ない!
ということになります。
本来の「積立」というのは元本に利息がつくことを指しますよね。
積み立てた金額よりも少なくなってしまう「積立」って・・・
「お金が返ってくる」という言葉に弱い方も多いかもしれませんが、本当に有益な内容なのか、検討する必要があります。
まとめ
以上の話をまとめると、
- 「診断一時金」が主契約
- 必要性の低い「入院給付金」などの特約はカットし掛け金を節約
- 「戻ってくる」タイプではなく、掛け捨ての保険で検討
- 新しいがん保険が出てきたら費用対効果を意識しつつ切り替えも念頭におく
というポイントを外さなければ失敗しません。
「がん保険」の目的はあくまでも「がんの治療費を確保すること」です。
根本的な目的を忘れず、甘い話には疑問を持つ。
保険会社のための保険ではなく、ご自身、ご家族のための保険に加入しましょう。
この記事がみなさんのがん保険選びに少しでも役立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
mitsu
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