【プロが解説】貯蓄型保険はおすすめしません!決定的な2つのデメリット!

保険
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こんにちは。mitsuです。

今回は貯蓄型保険について解説したいと思います。

外交員に勧められたから保険で貯金している

「投資は怖い」と言ったら保険での積立を勧められた

銀行よりはマシで投資より安全と聞いているけど実際どうなんだろう・・・

いろんな情報を調べると保険で貯蓄はしない方が良いという意見も多いけど・・・

こんな疑問に答えていきたいと思います。

結論として貯蓄型保険はおすすめできません。

以下、解説していきます。

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貯蓄型保険とは

そもそも貯蓄型保険とはどんな保険でしょうか。

大まかにわけると

年金保険

養老保険

終身保険

の3つに大別されます。

それぞれ解説していきます。

年金保険とは

年金保険とはその名の通り現役時代に積立を行い、老後に年金として受け取るタイプの保険です。

貯蓄型保険では一番メジャーなタイプでしょう。

加入時から60歳もしくは65歳まで積立をし、払込終了後10年間にわたって年金を受け取る契約が多いです。

商品によっては20年間年金を受け取れたり、終身にわたって受け取れるタイプのものもあります。

特徴は

払込終了後、決まった期間、決まった金額を受け取ることができる

受け取り切ったら終了

据え置くことは基本できない

死亡保障はつかない

健康状態に難ありでも加入可能

外貨建年金保険が人気

といったところでしょうか。

年金保険に限ったことではありませんが、昔の貯蓄型保険は増えました。

老齢年金の足しにするにはもってこいだったのですが、今の時代は増えません。

長期的に積立をしないといけない割にはその増え幅に疑問が残ります。

養老保険とは

年金保険同様、現役時代は積立を行い、老後に満期保険金を受け取るタイプの保険です。

60歳や65歳といった満期時に一時金として受け取る事になる点が年金保険との大きな違いです。

また、満期保険金を受け取るまでに死亡してしまった場合は死亡保険金を遺すことができます。

払込終了後、満期保険金として一時金で満期金を受け取る

受け取った後は終了

受け取りまでに死亡した場合は死亡保険金として遺族に残せる

健康告知が必要

死んでも生きていても受け取ることができる

満期保険金を老後生活資金に充てるため、老いを養うと書いて養老保険と言うそうです。

終身保険とは

読んで字のごとく一生涯続く死亡保障の保険です。

積立機能がついている特徴があるのが掛け捨て死亡保障との違いです。

年金保険や養老保険と違い、保険期間の終了がありませんので、払込終了後も据え置くことができます。

据置期間が長ければ長いほど利息がつきます。

払込終了後、受け取りたい時まで据え置くことができる

受け取った後は終了

受け取りまでに死亡してしまった場合は死亡保険金を遺族に残せる

健康告知が必要

死んでも生きていても受け取ることができる

据え置くと戻り率が年金保険や養老保険よりも大きくなる

外貨建終身保険が人気

といった点が特徴です。

健康に難ありの人は年金保険しか選択肢がありませんが、健康な人に人気なのは終身保険です。

死亡保障を確保しながら使いたい時まで据え置くことができ、利息が付き続けるのは長生き時代にも合っているでしょう。

貯蓄型保険のデメリットその1:利回りの低下

貯蓄型保険がおすすめできない理由の1つ目が利回りがどんどん低下していることです。

昔の保険は増えました。

半世紀ほど前は払ったお金が倍になって戻ってくる保険もあったようです。

ですが、今の時代は違います。

理由は保険会社が投資している商品の利回り低下です。

保険会社もお客様から預かった掛け金を運用しています。

そうでないと増やして返せないので当然っちゃ当然ですよね。

ですが保険は約束のお金をきちんと返さないといけない金融商品ですので、大きなリスクは冒せません。

保険会社が何で運用しているかというと

円建商品→日本の長期国債

外貨建商品→該当通貨国の長期国債(米ドル建保険の場合はアメリカの長期国債)

となります。

昔と比べると国債利回りが低下しているという話は皆さん聞いたことがあると思います。

ということは保険会社も利益が得られませんので契約者に返すことができるお金も減ります。

結果、保険商品の利回りがどんどん低下することになります。

円建保険だと5年以上前、外貨建保険だと2020年8月末までに加入している場合はまだ大丈夫です。

契約時に定めた期間を待つ必要はありますが、しっかりと増えます。

ただこの時期以降に加入した場合はかなり割りが悪くなっています。

確かに銀行預金よりはマシですが、使えない期間の事を考えると他の投資商品の方がベターな選択肢となります。

貯蓄型保険のデメリットその2:途中解約リスクが大きい

貯蓄型保険の特徴は契約時に定めた期間(払込期間)、しっかりと貯蓄を続けることができればちゃんとプラスになります。

基本的に元本割れはありません(一部学資保険を除いて)。

ですが、払込期間の途中で解約してしまうとほとんどの場合で元本割れしてしまいます。

保険商品には死亡保障や契約維持代などの経費がかかります。

よく言われる人件費なども掛け金に含まれています。

その経費分、契約直後はマイナススタートとなります。

低解約返戻金型の場合は払込満了後でないと利息が付きません。

通常タイプの保険でも払込満了直前まではマイナスになってしまいます。

しっかりとライフプランを考えた上で払込が継続できる金額で加入されたなら問題ありません。

ですが、若い人ほど何があるかわかりません。

教育費が思ったよりもかかった

転職して収入が下がってしまった

大きな病気になってしまい働けなくなってしまった

交通事故にあってしまいその後遺症で満足に動けない

何があるかわからない中で長期的に継続できないとマイナスになる保険商品は今の時代にあっているかというと疑問が残ります。

確かに最後まで払込が完了できればちゃんと増えますが、継続できる保証を持てない人がほとんどだと思います。

勧められるがままに入ると後に後悔するかもしれません。

貯蓄は貯蓄!保険は保険で分けるべき!

貯蓄型保険が今でも一定の人気を誇っている理由に「死亡保障」がある点が挙げられます。

確かに万一時に大きな保険金となって遺族に遺すことができるのは保険だけの特徴です。

死亡保障のつく終身保険で貯蓄すれば死んでも長生きしてもプラスになります。

掛け捨て部分がありませんのでタダで保障を確保していたことにもなります。

払込満了まで継続できれば確かにその通りです。

ですが、これからの時代はこれまで以上に変化が激しくなることはほぼ確定しています。

終身雇用の崩壊

401Kやイデコなど自身で退職金を準備する方法がメジャー化

ジョブ型雇用など新しい働き方の出現

20代や30代の人が老後まで現在の会社に勤め続ける可能性は低いと考えた方が理にかないます。

となるとやはり長期的な貯蓄継続はリスクとなります。

死亡保障については必要な時期、必要な金額で確保しておくことをおすすめします。

収入保障保険を活用すれば月数千円の掛け金で何千万円という死亡保障を確保できます。

詳しくは過去記事をご覧ください。

これからの初心者向け貯蓄はリスクを下げた積立NISA一択!

ではどんな貯蓄方法が良いのか。

銀行預金は増えないどころかインフレ負けしますので、もちろんおすすめしません。

投資がベターな選択肢ですが、経験のない初心者の人は積立NISA一択です。

年間40万円までの投資元本

最長20年間利益が出ても非課税

投資できる商品は金融庁が認めた優良ファンドのみ

といった特徴がある積立NISA。

証券会社や銀行からぼったくりファンドを買わされるリスクもありません。

ネット証券で口座開設して積立設定するだけで後は自動的に毎月積立してくれます。

NISAには一般NISA、積立NISA、ジュニアNISAなどいくつか種類があります。

詳しくは金融庁HP↓を参照ください。

NISA特設ウェブサイト : 金融庁
NISA(少額投資非課税制度)のしくみや投資について基本から解説します。制度の内容、メリット・デメリットを知り、投資の知...

積立NISAは投資信託を用いたれっきとした投資です。

投資ということはリスクがあります。

ですが、リスクがあるのは保険商品も銀行預金も同じです。

そのリスクの種類が違うだけです。

例えば30代の人が60歳払込満了の貯蓄型保険に加入したとします。

払込満了まで30年間積立をしないと元本割れをしてしまいます。

頑張って60歳まで貯蓄を継続し、65歳で解約してもせいぜい110%から115%が今の時代の貯蓄型保険です。

10%の利息をつけるために30年間貯金を継続する・・・

過去のデータ見ると投資信託で30年間積立すると1.5倍にも1.7倍にもなります。

貯金の継続が難しくなってしまった場合も途中で減額したり、停止したりすることができる点もNISAの特徴です。

長い期間貯金をするならその間の不測の事態に対するリスクヘッジもしておくべきでしょう。

結論:貯蓄型保険はおすすめできません!失敗しない方法は積立NISAの活用!

これまで見てきたように貯蓄型保険の魅力は衰退してしまいました。

これから加入を検討されている人は積立NISAの活用も視野にいれる方が良いと思います。

再度お伝えしますが、貯蓄型保険の全てを否定しているわけではありません。

過去の貯蓄型保険は確かに大きく増え、なおかつ保障が確保できる商品もありました。

こういった利率の高い時期に加入されている人はそのまま続けてください。

あくまでも「これから」加入を検討されている人に向けた内容となりますので、そこはご注意ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

mitsu

コメント

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